日本でも一九七〇年代には景気の過熱とインフレの加速傾向の下で、所得政策の導入が真剣に考慮された事があったが、結局政府介入による明示的な所得政策は導入されなかった。日本では賃金決定が市場の需給バランスを反映して弾力的に行われており、経済の実態を離れて賃金―物価スパイラルが加速するという懸念は少ないというのが当時の専門家の見方であり、強制的な所得政策の導入は必要ないという判断が大勢を占めたからである。インフレ圧力が高まるなかで、日本では賃金−物価スパイラルが過度に加速しなかったひとつの大きな理由が、春闘における横ならびの賃金決定あるいはいわゆる「世間相場」の効果である。
[Pick Up]
佐賀の求人
佐賀県のアルバイト・バイトを探す【タウンワーク九州・沖縄】短期バイトの求人や社員の仕事も満載
浦和のアルバイト
中央区・浦和区のアルバイト・バイトを探す【タウンワーク関東】短期バイトの求人や社員の仕事も満載
石川のアルバイト
石川県のアルバイト・バイトを探す【タウンワーク北陸】短期バイトの求人や社員の仕事も満載
多治見のアルバイト
多治見市・可児市・瑞浪市・土岐市のアルバイト・バイトを探す【タウンワーク東海】短期バイトの求人や社員の仕事も満載
川越のバイト
川越・鶴ヶ島・坂戸のアルバイト・バイトを探す【タウンワーク関東】短期バイトの求人や社員の仕事も満載
鉄鋼産業や私鉄産業などが賃金相場の設定に主導的役割を果し、それが他の多くの産業や企業に波及してゆくというメカニズムが春闘をつうじて自律的に醸成されていた。世間相場の決定に大きな影響力を持つと考えられているこれらの産業では、賃上げを決定する際に単に自分の産業の条件だけでなく、日本経済全体の状況を考慮するという配慮が働く、そして日本の産業界、労働界全体もそうしたリーダーシップをこれらの産業労使に期待をするという構図ができあがっていた。